最近はネットプリントなど、コンビニでPCのデータを印刷できるようにもなりましたが、やはり一家に一台はプリンターが無いと不便を感じてしまうもの。
しかし、「プリンターって種類が多すぎて、どれを選べば良いのかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、プリンターの選び方と、最近の機能の傾向をご紹介します。
プリンターのタイプ
プリンターというと、「印刷をするだけのもの」といった印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
最近は、印刷機能だけではなくプリンターというよりも「複合機(ふくごうき)」と呼ばれる機種がメインとなっていて以下のような機能が搭載されています。
スキャナ機能
10年以上前だと、プリンターの他にスキャナを別個に買っていた方も多かったかと思います。
しかし最近では、複合機にスキャナ機能が付いていることがほとんどです。
スキャナ機能を使えば、フィルムで撮った写真をスキャンして、PCにデータとして保存することも可能。
年賀状や記念日の思い出など、かさばらずに保存しておけるため、重宝する機能の一つです。
6色インク印刷機能
多くのプリンターは、
- ブラック
- シアン
- マゼンタ
- イエロー
の4色をミックスして、印刷するカラーを作り出します。
しかし、上記の4色に2色を加えた印刷ができるプリンターも近年は販売されています。
2色が加わることによって、より鮮やかに、くっきりとした印刷をすることが可能なのです。
そのため、カメラ撮った写真を「自宅で綺麗に印刷したい」とお思いの場合は、複合機の6色インクモデルのプリンターをチェックしてみると良いでしょう。
AirPrint、Wi-Fi Direct機能
パソコンにスキャナ、プリンターとなるとコードでコンセント周りがゴチャゴチャになってしまうことがあります。そうなると、お部屋全体が散らかった印象に。
そこでオススメなのが、Air Print(エアープリント)やWi-fi Direct(ワイファイダイレクト)機能の付いたプリンターです。
この機能が付いていれば、USBでPCとプリンターを繋がずに印刷をすることが可能になります。
そのため、パソコンのデスク周りもスッキリするでしょう。
なお、Air Print(エアープリント)やWi-fi Direct(ワイファイダイレクト)機能が付いていれば、お持ちのスマートフォンやタブレットからも直接、印刷することができます。
「手軽に印刷したい」という方は、こちらの機能が付いている複合機・プリンターを選ぶことをオススメします。
プリンターのメーカーの選び方
プリンターを選ぶにしても、「有名なメーカーが良い!」と思いの方もいるかもしれません。
確かに、大手のメーカーであれば、サポートや保証が充実していることが多いです。
そのため、以下の一覧をもとに、メーカー別にプリンターを選んでみるのも良いでしょう。
中には「プリンターのメーカーと言われても、どこも思い浮かばない」という方もいるかもしれません。そのような場合は、
- エプソン
- キャノン
を中心に、プリンターを選ぶと良いでしょう。どちらのメーカーも国内で最大級のシェアを持っています。販売されているプリンターの種類や、付いている機能も多いため、きっと満足のいくプリンターを購入することができるでしょう。
解像度の選び方
プリンターや印刷関連のことを調べていると出てくるのが「解像度(かいぞうど)」というワードです。
解像度とは、dpi(dots per inch)という単位で表される数値のことで、1インチにどれだけのドット(dots)が含まれているかを示すものです。
この説明だけを読むと、「全然わからない」という方も多いでしょう。
簡単に言うと「解像度が高い=高画質」ということです。
ここまで解像度の説明をしてきましたが、最近のプリンターは解像度の値がどれも高く設定されていることがほとんどです。
そのため、プロ仕様などを求めないのであれば、そこまでプリンターを選ぶ際に解像度を調べなくても良いでしょう。
しかし、中には
- パソコンで絵を描いていて、それを自宅プリンターで印刷したい
- カメラが趣味なので、自宅で印刷したい
という方もいるでしょう。
そのような場合は、ぜひ解像度にも注目してみましょう。
ピコリットルの選び方
ピコリットルとは、プリンターが紙に印刷する際に吹き付けるインク一滴の大きさの値のことです。単位としては「pl」と表記されることが多いです。
一般家庭向けのプリンターでは、2plとなっていることがほとんど。
このピコリットルですが、値が小さい方が綺麗に印刷できると言われています。
そのため、高機能プリンターでは1plという製品もあります。
しかし、そうした1plの違いは、肉眼ではあまり感知できません。
そのため、プリンターを選ぶ際は、そこまでピコリットルの値を重視しなくとも良いでしょう。
用紙サイズの選び方
プリンターを買う際に、見ておきたいポイントの一つが「用紙サイズ」です。
ほとんどのプリンターが、A4やハガキサイズなど、様々なサイズの紙に対応しています。
そこで見るべきポイントは「最大用紙サイズ」です。
一般家庭向けのプリンターは、ほとんどがA4サイズまでしか印刷できません。
しかし、機種を選べばA3ノビも印刷できるプリンターがあるのです。
たとえば、パソコンで絵を描いていて、「それを家の壁に飾りたい!」という場合は、A4よりもA3ノビで印刷した方が存在感も出るのでオススメです。
一般的な資料はA4であることが多いですが、プレゼン資料など、大きめの資料が必要という方も、A3が印刷できるプリンターを候補に入れておくと良いかもしれません。
その他のチェックポイント※各項目ごとにイメージ図があったほうが親切です
プリンターには上記の機能だけでなく、ほかにも様々な機能があります。
その一部を以下に書きましたので、「あ、この機能いいな!」と思うものがあったら、候補に入れているプリンターにそれが付いているかチェックしてみることをオススメします。
自動両面印刷機能
印刷用紙をプリンターが自動で裏返して、裏表に印刷してくれる機能です。
ハガキサイズでも、この機能を利用できるものもあります。
そのため、年賀状を印刷する場合など、表を印刷してから、自動的に裏に住所を印刷してくれるので、時短にも繋がり、便利でしょう。
フチ無し印刷
文字通り、用紙にフチを作ることなく、全面いっぱいに印刷する機能です。
たいていのプリンターにはフチ無し印刷機能が搭載されているため、特にチェックしなくとも良いかもしれません。
自動原稿送り装置(ADF)
自動原稿送り装置とは、原稿を手動で変えることなく、自動的にスキャンしてくれる機能のことです。
スキャンするごとに1枚1枚原稿を変えていたら、時間がかかってしまいます。
しかし、この機能が付いて入れば、自動的に原稿を送り出し、1枚ずつスキャンしてデータ化してくれるため、便利です。
レーベル印刷
レーベル印刷機能が付いて入れば、CDやDVDなどの表面に写真を印刷することができます。
録画したドラマやバラエティ番組などは、ケースにタイトルを書いておくだけでは、DVDを出し入れした際にゴチャゴチャしてわかりにくくなってしまいがち。
そのため、DVD自体に印刷をしておけば、一目で何が録画されているかがわかります。
お子様のピアノの発表会や卒園式など、そうした思い出のホームビデオにも、この機能はピッタリです。
前面給紙/背面給紙
前面給紙/背面給紙とは、印刷する際の用紙を前と後ろのどちらから差し込むか、の違いです。
一般的に前面給紙は、用紙の量を多く差し込むことができると言われています。
しかし、印刷する際に用紙を折り曲げるような動作になるため、紙詰まりが起きやすいというデメリットも。
そのため、プリンターで印刷する量が少ない方は背面給紙がオススメです。
通信・接続機能をチェック
プリンターで印刷するというと、「USBでパソコンと繋いで印刷」といったイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし最近では、様々な入稿方法があるのです。
たとえば、以下が挙げられます。
ダイレクト印刷
SDカードやUSBといったデータ端末から直接印刷する機能です。
パソコンが無くても印刷できるため、手軽に印刷したい方にオススメ。
ネットワーク印刷
有線LANや無線Wi-fiを利用して印刷するのがネットワーク印刷です。
この機能が付いて入れば、2階にいながら、1階のプリンターで印刷操作をすることができます。
個人用ではなく、家族やオフィスでプリンターを共有している場合にオススメの機能です。
AirPrint(エアープリント)
前述しましたが、AirPrintはソフトやアプリのインストールなどをせずに、Appleの
- iPhone
- iPad
などから直接プリンターで印刷できる機能のことです。
iPhoneのカメラで撮った写真を無線で、すぐに印刷できるため、Appleユーザーの方は、この機能がプリンターに付いているかどうか、チェックしておくと良いでしょう。
Wi-Fi Direct(ワイファイダイレクト)
Wi-Fi
Directも、AirPrintと同じように、無線で直接機器同士を結び、印刷することができる機能です。
ただし、複数の端末と同時に接続できないことがほとんどなので、そこには注意が必要です。
NFC機能
NFC機能は、スマートフォンをかざすだけで印刷ができるというプリンターの便利機能。
スマートフォンに入っている写真だけではなく、メールやテキストファイルも印刷できるため、ビジネスでプリンターを利用する方に特にオススメです。
通信機能(インターフェイス)
最後に、プリンターとデータが入っている端末を繋ぐ機能にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
USB
インターフェイスとして最も浸透していると言って良いのがUSBです。
皆さんも一度は見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
最新の規格はUSB3.0ですが、現在はこれに対応しているプリンターはあまりありません。
無線LAN/有線LAN
これはプリンターをネットワークに接続する機能です。
Wi-Fiなどを無線LANと呼び、ケーブルを用いてネット接続する場合を有線LANと呼びます。
IrDA
IrDAは、赤外線を使った通信機能のことです。
折りたたみ式の携帯電話などで連絡先を交換する際に、使用したことがある方も多いのではないでしょうか。
Bluetooth
デジタル端末に用いられる近距離無線通信規格のことです。
Bluetoothを使えば、無線で端末からプリンターにデータを送り、印刷することができるようになります。
パラレル
複数の信号線でデータを転送する通信機能のことです。
しかし最近ではあまり用いられていません。
まとめ
今回はプリンターの選び方をご紹介しました。
1.
できるだけ綺麗に印刷したい
2.
ケーブルがゴチャゴチャするのが嫌
3.
A3印刷をしたい
など、プリンターに関しては大きく3つの要望があるでしょう。
それぞれ
1.
6色インクのプリンター
2.
BluetoothやWi-fi接続可能なプリンター
3.
A3ノビに対応しているプリンター
がオススメです。
まずは、プリンターで「自分が何を印刷したいか」を明らかにしてから探してみると良いでしょう。
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