料金が安い格安SIMに乗り換えてみたものの、実際に乗り換えてみたら、それまでの利用料金と大きな違いはなかったという方もいらっしゃるかもしれません。そこで、そのような料金や通信速度を理由に、もともと契約していた大手の通信キャリアに戻ろうと考えている人もいるでしょう。
最近になって、大手のキャリアから格安SIMに乗り換える人は急激に増えているといわれています。ただ、そのような背景はあるとしても、使いやすさや通信速度などを考慮すると、もともとの大手のキャリアのスマホの方が、性能が高いことも否めません。
そこで、ここでは格安SIMから大手キャリアに乗り換えようと考えている人向けに、乗り換えの際の注意点やメリット、デメリットなどを分かりやすくご紹介していこうと思います。
格安SIMから大手キャリアに乗り換えることにはどんなメリットがある?
今流行りの格安SIMから大手キャリアに乗り換える際には、どのようなメリットがあるのかをご紹介していきます。
通話時間無制限の電話かけ放題プランがある
電話のかけ放題プランというと、格安SIMでも導入されているサービスだと思う人もいるでしょう。ただ、格安SIMの電話の料金プランは、基本的には30秒あたりに20円の通話料金がかかるようになっています。
かけ放題プランを用意しているところも少なくありませんが、多いところは、5分間かけ放題、10分間かけ放題というように、通話時間に制限があるかけ放題となっています。もしも、通話時間が長くなりがちなお仕事や人間関係がある方の場合は、その時間内に電話が終わらずに、結局追加料金がかかってしまっていると言う人もいるでしょう。
しかし、キャリアでのかけ放題の場合はそのような時間を気にする必要がありません。時間無制限でかけ放題のプランが用意されているからです。大手キャリア独自のサービスともいうことができます。時間を気にすることなく、電話をし放題というノンストレスの会話を楽しみたい方は、大手キャリアに戻してみても良いでしょう。
万が一の不具合でも気軽に相談できる
大手キャリアのメリットとして、挙げられるものに、万が一の不具合の事態でも気軽に相談することができるという点があげられます。もしも不具合が出たら、家や職場から通いやすい店舗に出向いて相談に乗ってもらうことができます。実店舗が多いという大手キャリアの安心も人気の理由です。
ただ、格安SIMの場合は、大手キャリアと比較すると実際に出店している店舗数は少なくなっています。インターネットで問い合わせたり、電話で相談したりということがメインになっています。そのため、状況によってはつながらないことや、返信がないということもあるのです。万が一のサポート体制という面から考えると、大手キャリアの方が安心できるのがメリットです。
セットでの割引を利用することができる
大手キャリアでは、スマホとインターネット回線のセットで割引を適用させることができるようになっています。例えば、ドコモのスマートホンと、ドコモの回線をセットで利用することで、月々の支払い料金を割引にすることも可能なのです。このようなセットでの割引によって、月々の支払いをお得に済ませることができるということも大手キャリアのメリットといえるでしょう。
キャリア決済に対応している
スマートホンしか利用したことのない人はわからないかもしれませんが、スマホのキャリア決済というのは、キャリアのみで提供されているサービスです。格安SIMの場合は、有料のアプリを利用する際や、アプリ内課金をする際の決済をスマホ利用時と同様に行うことはできません。格安SIMの場合はクレジットでの支払いがメインとなっており、キャリアの場合は、スマホ料金の請求時に、利用分を一緒に支払うことができるようになっています。
格安SIMから大手キャリアに乗り換えることにはどんなデメリットがある?
上記ではメリットをご紹介してきましたが、ここでは格安SIMから大手キャリアに乗り換えることに関するデメリットを解説していきたいと思います。
スマホの端末料金が高額
大手のキャリアではiPhoneやスマートホンを購入するときに端末料金がかかります。それも、最新の機種を購入しようとすると、端末代のみで数万円の料金がかかってしまうことになります。格安SIMを利用する場合は、約2万円で端末を購入することができます。しかし、キャリアの場合は5万円以上かかることもありますし、場合によっては10万円以上かかることもあるのです。このように端末代金のみで高額になってしまう可能性があるのがキャリアのスマホのデメリットです。
スマホ代の月々の支払いが負担になりやすい
格安SIMと比較すると、キャリアの方が品質としては誇れるものがそろっています。電話の通話料金の安さや通信速度の早さ、サポートの充実度など、キャリアに軍配が上がるものが多いです。しかし、その分、月々に支払う料金自体も高くなってしまうというデメリットがあるのです。格安SIMからキャリアに戻すと、その料金の高さも気になってしまう可能性が高いです。そのため、自分がどのようなサービス、機能を重視するのかを明確にした上で、自分に合ったものを選ぶように心がけましょう。
2年の縛りが発生する
大手キャリアのスマホの契約をする際に有名なのが2年縛りです。割引などのキャンペーンを利用するときなどは、特に2年間契約することを前提にして割引されることが多いです。2年以内に解約しようとした場合は違約金などの無駄な費用が増えてしまいます。また、2年契約の更新を逃してしまったときには、自動で更新されてしまい、再度2年縛りが発生してしまう恐れもあります。しかし、格安SIMであれば、一定期間利用するだけで、その後の契約に関しては自由が効くことが多いです。
格安SIMからキャリアへの乗り換えで覚えておくべきポイント
ここまで読んでみて、格安SIMからキャリアへの乗り換えを決めようと思っている人も多いかもしれません。ここでは、実際に乗り換える際に覚えておきたいポイントを解説していきます。乗り換えの際にはどのような点に注意しておくべきなのか、確認しておいでください。
新しく端末の準備が必要になる
格安SIMからキャリアへ乗り換える際に覚えておきたいことはSIMロックが生じて、キャリアに変更したときに、今の端末を使用することができなくなってしまう可能性があるということです。このような場合には、端末を用意しておかなければなりません。
キャリアに乗り換える際に出費が必要になる
MNPを利用して乗り換えようとした場合、その手続きに費用がかかってしまいます。もしもこちらの費用をかけずに乗り換えをしたい、節約をしたいという場合には、新しく新規としてお申込みをすることがポイントとなります。
それ以外にも費用として考慮しておく必要があるのは、違約金です。格安SIMを契約するときには最低利用期間というものを設けている場合が多いです。もしもその期間内に解約を使用とする場合には違約金を請求されるかもしれません。格安SIMに切り替えてから、あまり期間が経っていない場合には、その期間を確認した上で乗り換えるようにしましょう。
MNPが必要になる
今利用しているスマホの番号を引き継ぐ場合には、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)の手続きをする必要があります。どのように行うのかというと、2種類の方法があります。格安SIMからキャリアに乗り換える場合は、そのときに利用している格安SIMの通信事業者にその手続きについて相談する方法があります。一般的には3,000円の手数料がかかります。その他の方法としては、乗り換え先のキャリアで新規の申し込みをする方法があります。インターネット上で行うこともできるので簡単です。こちらの手数料としても3,000円を目安としておくとよいでしょう。
格安SIMからキャリアへ乗り換える際のキャリア選びのコツ
格安SIMを利用していて、そこからキャリアに乗り換える場合は、次の3つのポイントを抑えて選ぶようにするとよいです。それは、料金、端末、インターネット回線とのマッチングです。これらの3つのポイントを意識した上で、自分の希望に合ったキャリアを選ぶようにしてください。
まとめ
ここまで、格安SIMからキャリアへの乗り換えについて、詳しくご紹介してきました。格安SIMには、料金面で安いというメリット以外にもさまざまなメリットもありますし、もちろんデメリットもあります。
大手キャリアを選んだとしてもメリットもデメリットもあるものです。どちらを選ぶにしても、自分に合ったものを選ぶように心がけましょう。
その際にポイントとなるのは、料金、回線速度、サポート体制、端末の使いやすさなどがあります。それぞれのポイントを比較した上で、自分に合ったものを利用することをおすすめします。
コメント